先進医療特約って得

先進医療特約って得

最近、「先進医療」治療費を一定額まで保障する特約を付けた医療保険が流行りのようです。

この流行りのキッカケは、ガン治療に関する「先進医療」の一つである「粒子線治療」に300万円程が自己負担になることのにようです。

この治療費を引き合いに出し、「先進医療だとこんなにお金が掛かるのですよ」と言って、この特約を付けてもらいたいのでしょう。

先進医療:先進医療(せんしんいりょう)とは日本の医療制度における用語で、大学病院などで実施される先端医療のうち厚生労働大臣の承認を受けたものを指す。
保険会社が消費者のニーズを喚起するネタとして「先進医療特約」を発明しました。医療保険商品の中には、「先進医療」治療費として1000万円まで保障する商品も発売されているようです。
このような保障は、一見すばらしい保障であるように思えます。

しかし、

画像の説明

現在「先進医療」とされている治療法でも、治療費が百万円を超えるものだけではないようです。
「先進医療特約」目当ての保険加入によれば、「子宮頚部前がん病変のHPV-DNA診断にかかる費用は1万2200円」という治療もあるということです。

また、治療費自己負担が300万円ほどになる「粒子線治療」を受けるガン患者は、「がんにかかる人の0.07%くらい」であるようです。
さらに、厚生労働省ホームページ「先進医療の概要について(2009年6月1日更新)」によると、「先進医療については、将来的な保険導入のための評価を行う」ものであるとしています。ということは、現在は「先進医療」として300万円程が必要な粒子線ガン治療も、将来的には「健康保険が適用になる」ことを前提としている、と考えられます。

「先進医療」に健康保険は適用されません。
「高度先進医療とは、臨床試験や諸外国の実績でそれなりの効果があると判定されたものの、まだ健康保険の対象とするには症例が十分でない検査や治療方法のことである。全部で120種類ほどある。」
「平成17年度の1年間に高度先進医療を受けた患者数は3082人であった。」
「高度先進医療の料金はまちまちだ。・・・中でも一番高いのが重粒子医科学センター病院の固形ガンに対する重粒子治療で315万円となっている。一方、DNA診断などでは1万円を切るものもある。」

「保険会社のなかには、医療保険の特約として「高度先進医療」を用意しているところもある。しかし現実に高度先進医療を受ける人はほとんどいない。」
高度先進医療を受ける患者は、人口1億数千万人のうち、年間3千人、つまり人口10万人当り、2人程度ということです。また、「高度先進医療」の適用を受け、「重粒子医科学センター病院の固形ガンに対する重粒子治療で315万円」を払った患者は、平成18年で411人。人口100万人中、3人程度。ということです。(独立行政法人放射線医学総合研究所 重粒子医科学センター「重粒子線治療の登録患者数」)

画像の説明

たとえ、百万人に一人であろうと、治療を受ける可能性がある、と言われればそれまでですが、こんな微小な確率のためにわざわざ民間生命保険保険料を払いますか? それに、仮に「高度先進医療」を受けたとしても民間生命保険からもらえる給付金は、100万円かそこら。 もらえればありがたいけど、もらえなかったからといって身上(しんしょう)をつぶすほどの金額ですか。?

健康保険が適用になれば、治療費が何百万円掛かろうとも、高額療養費制度により、患者の自己負担額は10万円程度で済むことになるということになります。

現在30歳の人が40歳になる頃には、「先進医療特約」はほとんど意味の無い特約の一つになっているかもしれません。「先進医療特約」は、単なる保険会社の増収作戦の一つであるということです。

画像の説明


a:1306 t:1 y:0

powered by Quick Homepage Maker 4.91
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional